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大学エントランスでの抗議 |
先週の木曜日は、イギリス全国で大学職員によるストライキが行われ、学校は休みになりました。
ストライキに参加しない教授は授業を行うため、完全に休講というわけではありませんが、大半の職員は出勤せず、大学の機能は1日麻痺していました。
当日、SOASに行ってみると、大学の入口では大学関係者たち(失業者らしき人、ホームレスも混ざっていましたが)が、プラカードやバイオリン演奏、スピーチなどで、政府に対する抗議をしていました。
一部のトップが高額な給料をもらい続ける一方で、多くの職員の給料は2008年から年々下がっており、待遇改善を訴えたものです。
僕は図書館に行こうと思って、大学に入ろうとするのですが、ストライキ集団はそれをとめようとします。
ただ授業料も何もこっちの大学に収めていない僕にとっては、正直関係のない話。
無視して大学に入るわけですが、図書館に入ると、そこにいるのは警備員だけ。
全てセルフサービスになっています。
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隣のIOEのStudent Union Bar "Arm your brain with beer" |
本来はこの日、プレゼンをするはずだったのです。
僕の場合、他の学生よりも時間がかかるので、早めに準備に取り掛かっていたのが裏目に出ました…
他の授業よりも優先して準備をしていたのですが、直前になって教授から「ストライキに参加するので、チュートリアルはキャンセルになります」という連絡が入りました。
延期ではなく、完全にキャンセルですよ!
もう最悪です。
ちなみに、その日の夕方の別の授業はありました。
日本では、大学職員が仕事をボイコットはもちろん、その他の仕事でも滅多にストライキなど起こりません。
イギリスらしいと言えば、そうだと思います。
ストライキに参加すればその分の給料は引かれるわけで(イギリスもですよね?)、そこまでして自分の要求を訴えるというのは、すごいことだと思います。
ただ、それがいくら正当な権利だとはいえ、大学職員が、しかも大学の教授が、授業をボイコットするのはいかがなものかとも思います。
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大学近くの教会 |
資料を見たことがないので、正確なことは分かりませんが、大学職員(クリーナーさんなどは別ですが)ともなれば、それなりに社会的地位は高く、給料も決して悪くないはずです。
学校の近くだけでもホームレスや失業者らしき人たちをたくさん見かけるような中で、自分たちの給料を上げろという要求で仕事をボイコットするという手段にまで出るのは、あまり正当化できないのではないかと思うのです。
イギリスの財政状況は厳しいわけで、ならば高所得層よりも低所得層のための取り組みが優先されるべきです。
実際されているのかは知りませんが…
ストライキというのは、彼らも認める通り、あくまで最終手段。
しかし、イギリスは簡単にストライキという手段を選んでいるような印象を受けます。
特に大学が機能しなければ、学生に被害が及ぶのです(職員の給料がでなくても、学生の授業料は返って来ません)。
授業をボイコットせず、大規模なデモや集会を開くのでも、効果はさほど変わらないのでは。
そう考えるのも日本人だからでしょうか。
とりあえず、僕はプレゼンが教授の一方的な都合でキャンセルされたことに、かなーり不満を抱いています。
クリックすれば、きっといいことあります!笑