本館とアホ山 |
先週末、ロンドンではExperience Japan Exhibitionというイベントが開催されました。
主に日本留学に興味のある学生を対象としたもので、ICUもブースを出していたので、その手伝いをしてきました。
他大学は日本から来た先生や職員だけで行っていましたが、ICUブースにはProf. Maherと職員さんに加えて、イギリス留学中のICU生やICUに留学していたイギリス人学生が6人駆けつけました。
完全にボランティアなのにも関わらず、わざわざSheffieldから来た学生もいて、本当に愛されている大学だなと感じました。
もちろんICUはマイナーな大学なわけで、イギリスでも圧倒的に知名度では他大に負けていますが、いろいろな方に知ってもらえるいい機会になったのではないかと思います。
夜はスタッフさんも交えてみんなで飲みに行き、ICUトークで盛り上がりました。
ICUが恋しくなる1日でした 笑。
Freedom as Freedom |
さてさて、本題です。
普段の授業では、様々な文献を読まされるので、一冊の本を丸々読むということがありませんでしたが、Reading Weekに「Development as Freedom」を読む課題が出ました。
普段の授業では、様々な文献を読まされるので、一冊の本を丸々読むということがありませんでしたが、Reading Weekに「Development as Freedom」を読む課題が出ました。
開発学を勉強しているものの、こういった理論は毛嫌いして避けてきた僕にとっては、いい機会だと思い購入しちゃいました。
知っている人も多いかと思いますが、ノーベル経済学賞を受賞したインド人経済学者アマルティア・センの思想がまとめられた一冊です。
経済指標を重視する開発に疑問をなげかけ、「自由」を重視した理論を展開します。
ノーベル賞受賞者の本と聞くと堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、非常に読みやすく書かれています。
開発学、経済学を学ぶ学生は、まず手に取るべき本です。
日本語訳も出版されていますが、ネットで調べてみると、かなり評判が悪いようです。
「自由と経済開発」という邦題からしてセンの思想を正しく訳せていませんが、それに加えて語訳も散見するそうです。
僕はもちろん英語版を購入したのですが、それほど難しい英語は使われていなかったので、原書を読むことをオススメします。
センの考えには共感するばかりですが、開発独裁に関しては「うーん」と考えさせられました。
まだまだ未熟な僕は理論的に反論できるわけもないのですが、個人的には開発独裁は必ずしも否定されるべきではないと考えているからです。
ここで、センの批判する開発独裁のシンボルでもあるLee Kuan Yewの政治人生がよくまとめられた映像を紹介します。
彼はシンガポールの初代首相で、独立以来その強力な政治権力を用いて、現在の経済発展を成し遂げた人物で、アジアと西洋では価値観が違うという考えから、経済発展のための「独裁」を正当化しました。賛否はともあれ、彼のシンガポールに与えた影響力は非常に大きく、その政治思想は興味深いので、ぜひこの映像を通して知っていただければと思います。
彼は1990年に首相の座を降りてからも、2011年まで内閣の座に留まっていました。
そのため、これが放送された2001年と現在とは多少状況が異なるものの、彼の政治思想の根底にあるものが分かると思います。
たまーに中国語だけで理解できない所もありますが、基本は英語音声+中国語字幕です。
クリックすれば、きっといいことあります!笑
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