2013-07-09

『物語 シンガポールの歴史』


岩崎育夫(2013)
物語 シンガポールの歴史 エリート開発主義国家の200年』中公新書

溶けてしまいそうなくらい暑い日が続きますね…
暑すぎて、もう何にもやる気が起きません 笑。

さて、夏休みに入ってまず読んだのがこの本、「物語 シンガポールの歴史」。
今年の春に発売されたばかりなのですが、意外にもシンガポールの歴史がまとめられた和書っていままでなかったので、非常に面白く、一気に読んでしまいました。
ラッフルズによってシンガポールの開発が始まった時代から、日本占領期を経て、今日の経済大国シンガポールに至るまでの過程が、各時代ごとに詳しくもわかりやすく書かれています。

また、副題は「エリート開発主義国家の200年」。
シンガポールは、しばしば開発独裁の典型だと言われ、事実、経済発展が何よりも優先されてきました。
そのおかげで、何の資源も持たないシンガポールが、独立からわずか50年で、現在の豊かさを手に入れたわけなのです。
しかし、その政策がいったいどのようなものであったかは、あまり知られていません。
この本では、シンガポールの経済発展における政府(人民行動党, リー・クアン・ユー)の果たした役割に焦点が当てられています。

シンガポールに関する研究をしている人はもちろん、旅行で訪れる際にも、事前に読んでいくと、より一層シンガポールの面白さが味わえると思います。
オススメです!

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