イズミル市内を一望 |
バスマーネ駅 |
久々の個室で、のんびりとくつろぐことができました。
イズミルはエーゲ海に面するトルコ第3の都市で、どことなくヨーロッパの雰囲気も漂う街です。
ホテルの値段は全体的に高めなのですが、物価は意外と安くて、食事も買い物も思う存分楽しめます。
エフェスへは鉄道で |
セルチュク駅 |
イズミル自体には有名な観光名所は少ないのですが、周辺にいくつか観光地があります。
そのうちの1つが、古代ギリシア・ローマ時代の遺跡が残るエフェス。
イズミルからは、バスと電車が出ていますが、せっかく鉄道駅の近くに泊まっているので、僕は後者を選択。
イズミルのバスマーネ駅から、エフェス観光の拠点セルチュク駅まで約1時間20分。
電車はバスよりも安いですが、比較的新しくて快適です。
ただただひたすら歩きます |
バスも出ているのですが、僕は歩くことにしてみました。
4kmって意外と遠いものですね…。
田舎道を観光バスに追い抜かれながらひたすら歩くこと40分、ようやくチケット売り場に到着です。
遺跡自体も2kmほどにわたっているので、またさらに歩かなければいけません。
前日に訪れたパムッカレのヒエラポリスもすごかったですが、エフェスは規模・保存状態でそれを上回ります。
大劇場 |
ローマ遺跡で必ず見る大通り |
娼館の広告 |
図書館 |
いまでもコンサートなどで使われているとか。
さらに奥に入った所に、おそらくこの遺跡で1番人気(?)の娼館があります。
その少し手前の通りには、娼館の広告まで残っていて、多くの観光客が集まっていました。
しかも、この建物、大通りが交差する超絶好のロケーションに建っていて、かなり儲かっていたんだろうと思います。
そんな大昔から売春宿なんてあったのかと思いつつ、今も昔もおじさん方は変わらないんですね… 笑。
そういえば学校で扱う古文もそうですが、現代ではくだらないようなものも、時を経るとこうやって価値が見出されるわけで、なんだか変な感じです。
その周辺には立派な図書館や公衆トイレもあります。
トイレなんか、壁さえつけてしまえば、いまでも使えそう!
こうしてきれいな状態で保存された遺跡を見ていると、昔の人たちの暮らしが想像できて面白いものです。
帰る途中で見かけた遺跡 |
セルチュク城 |
セルチュク駅 |
帰ったらライス・プディング! |
そうです、往路よりもさらーに長く歩かなければならないのです。
迷子になったんではないかとビクビクしながらも、ひたすら田舎道を歩いて駅へと向かいます。
歩くこと1時間以上…。
無事に駅に着き、イズミルへと戻ることができました。
いったい何歩歩いたことか。
だいぶ疲れたので、ぐっすり眠れそうです。
この野菜が原因か!? |
ぐっすり眠れるはずだったのですが、夜中に腹痛で目が覚めます。
どうやら夕飯に食べた生野菜が当たってしまったようです。
トルコの衛生状態は悪くなく、完全に油断していました…。
おかげで午前中はベッドとトイレの往復で、出かけることができず、午後イズミル市内を回りました。
これでまたお腹がたくましくなったとポジティブに考えることにします。
ジェムフリエット広場の像 |
ヤシの木も結構あって南国風 |
海のある街ってやっぱりいいですね。
古代アゴラ |
クズララース・ハヌ |
中はこんな感じ |
バザールはいつも人で賑わっています |
いまや大都市で、たくさんの建物が建つ中、ぽつんと古代アゴラが見えてきます。
規模こそ大きくはないものの、立派な建造物で、見る価値はあります。
あの世界史に登場する人物で最も名前の長い、五賢帝の1人マルクス・アウレリウス・アントニヌスによって再建されたことで有名だそうです。
バザールを通り抜けて、コナック広場の時計台へと向かいます。
市場は平日であるにもかかわらず、多くの人で賑わっていました。
途中、オスマン朝建築のクズララース・ハヌもあります。
時計台のある広場 |
こういう生活感あふれるとこがいいですね |
目的は要塞ではなく、そこからの景色。
小高い丘の上に位置するので、イズミルを一望することができます。
バスもあるのですが、例のごとく僕は坂道を歩き続けました。
観光客もほとんど通らない住宅街を抜けていきます。
生活感があって、こういう裏側を歩くのも楽しいものです。
ちょうど夕方前ということもあり、地元の子供たちが元気に遊んでいました。
彼らは人懐っこくて、カメラで写真撮ってくれと近寄ってきます。
そうそうトルコの人たちって、本当によく話しかけてきてくれます(都市部では客引きもよくいますが、多くはお金とか関係なしに)。
しかも、彼らのほとんどが僕を中国人や韓国人ではなく、日本人だと見分けられているから感心。
街を歩いていると、次から次と声をかけられて、本当はみんなと話したいのですが、トルコ語話せないし、時間もないので、軽く挨拶だけして通り過ぎます。
アルジェリアもそうでしたが、なんかアラブ系の人って、人懐っこいというか、すぐに仲良くなれるような印象を持っています。
カディフェカレ城要塞 |
絶景を眺めながらのチャイは格別! |
オレンジ感がいい |
何より海があるのがいい |
変な高層ビルもありました |
眼下にはきれいな街並みと海が広がります。
近くで見ると決してきれいとは言い難いですが、こうして遠くから眺めると、オレンジ色がかった街並みと海の青とのコントラストが映えます。
近くのカフェでチャイを飲みながら景色を眺めてしばらく黄昏ていました 笑。
トルコの人にとって欠かすことのできないチャイ。
道端でも、服屋さんでも、ホステルでも、バスでも、どこに行ってもみんな飲んでいます。
美味しいし、値段も100円以下とお手頃なので、僕もトルコに来て以来、毎日3杯は飲んでいますね。
イズミル市内へ |
トルコのバターライス(?)はまりました |
すると英語がそこそこ話せるご近所さん(ホテルのスタッフが全く英語できなかったので通訳をしてもらっていました)に捕まり、2時間近く話してしまいました。
話題は専ら宗教について。
イスラーム教徒からすると僕のような無宗教は理解しづらいらしく、ムスリムの友達にはよく質問攻めにされるので慣れたものです 笑。
同時に僕にとっては、ムスリムの人がどういう考え方をしているのか理解できる貴重な機会です。
たいてい彼らは僕を説き伏せるために、地球や人類の起源について語ります。
簡単にまとめると、彼らからすれば、これらを人間は説明できないから神様はいる。
僕は僕で、いまの知識や技術では完全にできなくとも、将来いずれ科学的に解明される。
宗教を信じる者と信じれぬ者の議論は平行線で終わりが見えません 笑。
でも、彼らの理論にも一理あると思うんです。
やっぱり生きているうちに、科学や理論では説明できないことってあって、神様を信じる気持ちも。
それを伝えて、ただ僕は特定の神様を信じることができないだけで、何かと気別な存在のようなものはあるのかなとは思います(つまり完全な無神論者ではない)、と言うとほんの少しだけ納得してくれます。
うーん、宗教の話って難しい。
でも、批判や中傷ではなく、素直に対話すれば、ムスリムだろうと、クリスチャンだろうと、無宗教であろうと、少しはお互いのこと分かれるのではないかと感じます。
トルコはアルコールも豚肉も普通に街中で見るし、スカーフをする女性も少数で、見た感じイスラームの雰囲気はとても薄いです。
このご近所さんも、1日5回のお祈りは全くやらないし、モスクに行くのも月に1回程度だし、ラマダンの断食もしないのだとか。
それでも心の中では神様を信仰していて、しっかりムスリムの面もあったので安心しました 笑。
話していたら出発の時間に。
レポートはできませんでしたが、有意義な時間でした。
クリックすれば、きっといいことあります!笑
とても魅力的な記事でした。
返信削除また遊びに来ます!!
ありがとうございます!
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