2013-09-11

Extra: 杉原千畝記念館

国旗は当時使われていたもの
昨日、リトアニアのカウナスにある杉原千畝の記念館を訪れました。
この旅の中で最も楽しみにしていたところです。
記念館は静かな住宅街にあります
希望の門、命のヴィザ
正面ではなく脇の入口から入ります
杉原千畝という人物を初めて知ったのは、小学校か中学校の道徳の教科書でだったと思います。
話を読んでとても感銘を受けたのを覚えています。
なので、今回バルト三国を回ることにしたとき、絶対ここに行こうと決めていました。
まず杉原夫妻に関する映像を見させてくれます
訪れる人のほとんどが日本人ですが、日本人スタッフは常駐していないようです。
ただシーズン中はボランティアがいて、このときは早稲田の学生が案内をしてくれました。
当時のユダヤ人が置かれていた状況、杉原さんの生涯やビザ発給の決断に至るまでの経緯に関する資料が多く展示されています。
杉原さんの生涯に関する部屋
多くの資料が展示されています
ユダヤ人に対するビザ発給は日本政府の命令に背いたもので、外交官としては認められない行為だったでしょう。
それでも、目の前で助けを求めている人たちを見捨てることをしなかった杉原さんは人間として正しい決断をしたのだと思います。
外交官という立場を失うだけならまだしも、他国の大使館が撤退する中で、自分や家族の命が危険にさらされようとも、ビザを発給し続けた杉原さんの勇気は半端なものではないと思います。
もし自分が彼の立場だったら、ただただビザを求めるユダヤ人に謝るだけで、このような決断はできなかったでしょう。
こうして6000人を超えるユダヤ人を救った杉原さんの功績は本当に素晴らしく、尊敬するばかりです。
外交に関する部屋
朝から日本人が多く訪れています
一昨年の夏アウシュビッツを訪れ、おそらく人生で最も残酷な現実を目にしました。
同じ人間がしたとは思えない、非常に大きなショックを受ける光景がありました。
その様な中で一人の日本人が多くのユダヤ人の命を救ったということは、とても誇らしく感じます。
そういえばこの前観た「少年H」に出てくるユダヤ難民も、彼からビザを受け取った人だったのかなあ。

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